毎年恒例となっているが、1月24日に武神が祀られる鹿島神宮と香取神宮へお詣りに行ってきました。
東京駅に集合
まだ街が完全に目覚めきらない早朝、東京駅八重洲南口から高速バスに乗り込んだ。
乗り換えもなく、車内にはトイレもあり、静かに身体を預けていれば目的地へ連れて行ってくれる。こうした移動の気楽さも、年に一度の参拝にはちょうどよい。
鹿島神宮
鹿島神宮へ
バスを降りてから、杉木立の間を15分ほど歩くと、鹿島神宮の境内に入る。

まずは本殿へ。会員の皆さんがこの一年を無事に過ごし、それぞれが少しずつでも成長できるよう祈りを捧げ、お札とお守りをいただいた。
今年はテレビで紹介された影響もあり、さらに鹿島神宮と香取神宮で共通のお守り企画が行われていることもあって、例年よりも多くの参拝者で賑わっていた。
その後、森の奥へと足を進め、奥宮へ。


時間の都合で要石へは立ち寄らず、茶屋でひと休みすることにする。
例年ならここで熱燗をいただくのが恒例だったが、すでに酒の提供は終了していた。少し残念ではあったが、温かいお茶で息を整え、鹿島神宮駅へと向かった。

電車に乗り佐原へ向かう

鹿島神宮駅から電車に乗り、佐原へ。
車窓からは北浦や霞ヶ浦の水面が広がり、冬の淡い光を映している。二十分ほどの短い移動だが、心がゆっくりとほどけていくのを感じる。
水郷佐原

老舗のうなぎで腹ごしらえ
佐原に着いたら、まずは腹ごしらえだ。
毎年恒例となっている、創業三百年を超える老舗の鰻屋「山田うなぎ」へ向かう。

本店は相変わらずの行列なので、比較的空いている新館へ。それでも十人ほどが順番を待っていた。焼き場を眺めながら待つこと三十分ほどで、ようやく席に通される。
白焼きとじか重、そして熱燗を注文する。
今年のうなぎは、昨年よりも脂の乗りがよく、ふっくらとした焼き上がりだった。白焼きをつまみ、熱燗で冷えた身体を温める。自然と会話も弾み、皆が満足そうな表情を浮かべていた。


佐原の町を歩く

腹が満たされた後は、水郷の町を散策する。
川沿いを歩くと、時間がゆっくりと流れているのが分かる。ここでは、急ぐ理由が見当たらない。
酒屋で一服

水郷沿いの酒屋に立ち寄り、冬限定のどぶろくを一本求める。
美しい川を眺めながら口に含むと、身体の芯までじんわりと温まる。
酒造「東薫」へ

さらに足を延ばし、酒造「東薫」に立ち寄る。
ちょうど利き酒が行われており、数ある銘柄の中から三種類を選んで試飲する。思った以上に量があり、気づけば頬が緩んでいた。


この日は混雑のため、バスの迂回が難しいとのことで、香取神宮まではタクシーで移動することにした。
香取神宮
香取神宮へ

香取神宮に到着すると、本殿には長蛇の列ができていた。
時間の関係で列には並ばず、少し離れた場所から静かに手を合わせる。ここでもお札とお守りをいただき、続いて奥宮へ向かう。
奥宮で今年一年を占うおみくじを引き、それぞれの運勢に一喜一憂するのも、参拝の楽しみのひとつだ。
飯篠長威斎の墓参り


参道の裏手に回ると、香取神宮の境内に、香取神道流の流祖・飯篠長威斎の墓所がある。
神道夢想流の源流にあたる人物であり、歴代宗家の墓跡も静かに並んでいる。
現にこの地に人がいて、武を磨き、夢想権之助が生まれ、そこから人から人へと伝えられ、今に至っている。
そう思うと、ロマンを感じると同時に、武を預かり伝えていく責任の重さが胸に迫ってくる。
帰路へ
香取神宮からバスで佐原駅へ戻る。
三十分ほど時間があったので、以前から気になっていた駅前の赤提灯に入ってみることにした。

年配の店主が一人で切り盛りしており、飲み物も料理もゆっくりと出てくる。その不器用さが、かえって心地よい。
一品ほどつまんだところで時間となり、高速バスに乗って帰京した。
こうして、武の原点をたどる一日は静かに幕を閉じた。















