東京・青山道場の神道夢想流杖術の稽古や活動を記録しています。
2月2日(月)
杖にも刃筋がある
今日の杖の稽古テーマは「刃筋」。
杖は丸い棒ですが、ただ表面で打つのではなく、中心に通う刃筋を感じて動くことで、正確な技が生まれます。
この感覚は非常に繊細で緻密なものですが、ここを目指すことで、力に頼らず技をかけることができるようになります。
文責:塩崎関舟
2月4日(水)
今日は、初めて杖の稽古に参加された方がいらっしゃいました。
まずは構えと納杖、そして基本の一つを丁寧に稽古。
神道夢想流杖術は、他の武術には見られない独特の動きが多くあります。
最初は戸惑うこともありますが、焦らず、一つひとつの動きを正確に積み重ねていくことが大切です。
ゆっくりと丁寧に稽古を重ねることで、杖の理が自然と身についていきます。
文責:塩崎関舟
2月6日(金)
人体において、頭部は最も重い部位です。
わずかに傾くだけでも、無意識のうちに首や肩の筋に力が入り、その結果、動きに起こりが出て遅れてしまいます。
正確かつ速く動くためには、頭をまっすぐに立て、首や肩の力を抜くことが大切です。
ある程度の段階に達したら、技を強くするよりも、力を抜く稽古が必要になってきます。
脱力とは、リラックスではなく、姿勢を正し力を抜き、自在に体を動かせる状態をつくること。
そこに、杖が自然に動く境地があります。
文責:塩崎関舟
2月8日(日)
空間認識能力が備わる
昨日の杖の稽古は、初心者の方が多かったため、基本を中心とした稽古となりました。
初めの段階では、技を急ぐよりも、動き方と注意点を正しく覚え、それを体現することが何より大切です。
そのため、動きの中で一つひとつ確認しながら指導を行いました。
稽古後、ある会員さんが「文字で学ぶのとは違い、空間認識能力が鍛えられる」と話されていました。
空間認識は本来、個人の感覚に委ねられがちですが、武術ではそれを形を通して身につけることができます。
このことを知ると、感覚を後世に伝えるために、先人が形として残してきた意味の深さに、改めて頭が下がります。
これからも、形の中に込められた理を大切に、正しく杖を伝えていきたいと思います。
文責:塩崎関舟
2月15日(日)
級の段階では、まず表の形の手順を正確に覚えることが中心となります。
そして初段に進むと、次の課題は、形をなぞるだけではなく、杖で技を実際にかけられる動きを身につけることになります。
表の技が効かないまま中段へ進んでしまうと、形は次第に形骸化してしまいます。
しかし、表の段階で技を確かに効かせられるようになってから中段を学ぶと、形の意味が一段と明確になり、神道夢想流の技の奥深さを感じることができます。
段階ごとに積み重ねることの大切さを、あらためて感じる稽古となりました。
文責:塩崎関舟
2月18日(水)
杖の学び方
本来、神道夢想流杖術は、太刀がどのように動くからこそ杖がどう応じるのか、その理合いまで含めて学ぶものです。しかし初学の段階では、まず杖の動きと太刀の動きを、それぞれ正確に覚えるところから始まります。
最初の目標は、表の形の手順と注意点を身につけ、意識しながら動けるようになること。その土台が整ってはじめて、「技がかかる動き方」を学ぶ段階へ進みます。
この順序を大切にすれば、中段へ進んだ際も理解はスムーズに深まっていきます。
反対に、動きの形だけを覚えて次へ進んでしまうと、技が伴わず、やがて行き詰まってしまいます。
段階を踏み、確実に積み重ねることこそが杖を学ぶ上での要となります。
文責:塩崎関舟
2月22日(日)
段階に応じた稽古
稽古は、修練の段階に応じて指導内容が変わります。
初心者には、まず全体の流れを掴んでもらい、おおよその動きを身体に覚えさせることから始めます。そこから徐々に注意点を加え、動きの精度を高めていきます。
注意点が身につき、形が整ってくると、次は「技がかかる動き」を体得する段階へ進みます。外形をなぞるのではなく、相手に作用する動きへと昇華させることが課題となります。
神道夢想流杖術に参する方も増えてきた今、稽古時間の枠ごとに段位をある程度分けることが、全体の水準を引き上げる一助になるかもしれません。段階に応じた環境を整えることもまた、指導の一部だと感じています。
文責:塩崎関舟
2月24日(火)
見取り稽古
最近の稽古では、終盤の二十分ほど、私が太刀を持ち、形の稽古をつける時間を設けています。
その間、他の方々には見取り稽古をしていただいています。常に身体を動かすことだけが学びではありません。人の動きを観察し、指導の内容に耳を傾けることも、重要な修練の一つです。
自分が動いていない時間にこそ、多くの気づきがあります。
見取りの中で形を頭の中に描き、整理し、それを次の稽古で確かめる。そうした積み重ねが、理解をより確かなものにしていきます。
文責:塩崎関舟
2月25日(水)
中段は気迫が求められる
神道夢想流杖術では、形の修練はまず表から始まり、その後中段へと進みます。
初段までの段階では、表の形を通して基本的な動きや、杖で技をかけるための土台となる技術を身につけていきます。そして二段となり中段の稽古に入ると、前へ攻める動きが増え、これまで以上に気迫と力強さが求められるようになります。
ただし、表の段階で技がしっかりとかかる動きが身についていないまま中段に入ってしまうと、手順を追うことだけで精一杯になり、力任せの動きになってしまいがちです。そうなると、形は似ていても、本来の神道夢想流の動きとは異なるものになってしまいます。
中段の形を通して、攻めの気迫を伴った動きができる方が増えてくると、会全体の水準が一段と引き上がってきたことを感じます。
これからの成長がますます楽しみです。










