劔和會では、1万回の稽古に挑戦する『劔和クエスト』という企画があります。
数を稽古することで、いい癖を体に覚えさせることと、日ごろの稽古では気付けない発見が多々あります。
| ニックネーム | 黒白碁石さん(男性) |
| 挑戦した劔和クエスト | 神道夢想流 相対コース |
| 挑戦日 | 2025年5月25日-28日 |
| 挑戦時の段位 | 四段 |
挑戦のきっかけ

劔和會まず、「劔和クエスト —1万回稽古」に挑戦しようと思った理由を教えてください。挑戦前、どんな不安や期待がありましたか?
多少なりとも先輩の立場であるということで、まずやってみなければと思いました。自分が一万回をやってみたら、どういう状態になるんだろうという興味も少しありました。 何だかんだすぐに終わるだろうという甘い考えで、やりますと宣言していました。
稽古中に感じたこと・工夫したこと





実際に始めてみて、最初にぶつかった壁は何でしたか?
継続する中で特に意識していたこと、乗り越えるために工夫したことを教えてください。
数百回振っただけで「これはきついぞ・・」と挑戦を始めたことを後悔していました。それでも千回を超えたあたりからは数から離れて、一振り一振りに集中することができるようになったと思います。頭の片隅では、普段注意されていることをぼんやりと意識しながら挑戦していましたが、そのおかげで課題に気が付けたと思います。終わりが近づくと手の皮も剥け始めて、その痛みとの戦いもありましたが、最後は気力で乗り切った感じです。
稽古による変化(身体・技・心)





稽古を重ねることで、体や技術、心にどのような変化を感じましたか?
特に印象に残っている「気づき」があれば教えてください。
これだけの回数をやっていると、普段の稽古で注意されても直しが甘い部分がはっきりと感じられました。杖の動く方向のおかしさ、体のおかしさ、色んなことを感じられます。崩れた姿勢で振っている内は全く重みのある振りにならず、疲れてきて自然と体が起きた状態で動くようになると、良い振りが出てきたように思います。また、その方が足で床を蹴るのではなく、腰で全体を動かすようになったと思います。これも普段から言われていることなのに、できるつもりになってできていなかった部分です。
達成の瞬間と今の気持ち





1万回を終えた瞬間、どんな気持ちでしたか?
この挑戦をしてよかったと感じたことを教えてください。
甘い考えで声をかけてしまったにもかかわらず、スケジュールを調整してご協力いただいた稽古仲間にまず感謝です。おかげさまで充実した稽古ができました。しんどい挑戦でしたが、「これをやり抜いたんだ」という自信も少しついたと思います。自分の課題が浮き彫りになったこと、それを実感したことは大きいと感じます。
挑戦者へのメッセージ





これから「劔和クエスト」に挑戦する人たちへ、一言メッセージをお願いします。
前半は精神力との戦い、後半は体力との戦いです。大変ですが、やってやれないことはありませんし、大きく成長する良い機会です!活きた技を身に着けるため、ぜひ挑戦しましょう。その時はお声がけください。
ロゴ作成:Oncidium room/Hina










