稽古日記

稽古でも不立文字

不立文字

急に寒くなってきましたが、座禅をするときは本堂の窓を開けているので冷たい風が入ってきます。しかし座禅を組むと不思議と寒さを感じなくなり体が温かくなります。こういった体感も言葉にできない不立文字の一つなのでしょう。

不立文字(ふりゅうもんじ)は、禅宗の教義を表す言葉で、文字や言葉による教義の伝達のほかに、体験によって伝えるものこそ真髄であるという意味。

武道の稽古も同じことで、コツなどはなくただ繰り返し形を稽古することで体感し習得していくものと思います。

稽古も言葉だけでなく体感が大切

稽古

無外流の百足伝に以下の歌があります。

習より 慣るるの大事 願くは 数をつかふに しくことはなし

頭で考えるのではなく数多く稽古して体で習得するということで、禅の教えの不立文字と同じでしょう。

今週の稽古でも、多くの発見がありまだまだ、体得できていないことが多々あるんだと実感し、これから稽古を積み重ねることで、どれだけの気づきがあるか楽しみでもあります。少しでも、先人に近づいてみたいものです。

 

文責 塩崎雅友

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塩崎 雅友

幼少の頃は少林寺拳法の稽古に励み、現在は山田先生に師事し居合(無外流)と杖術(神道夢想流)の稽古に励んでいます。 無外流居合兵道:免許皆伝 無外眞伝無外流居合兵道:免許皆伝 神道夢想流:免許

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