東京・青山道場の神道夢想流杖術の稽古や活動を記録しています。
ゴールデンウィークは、劔和會名物稽古の1万回に挑戦する「劔和クエスト」強化期間となります。また、長いお休みが終わった後もしっかり稽古して参りましょう。
6月1日(月)
神道夢想流の最初の壁

神道夢想流杖術に入門すると、まず「基本十二本」を学びます。
基本十二本は、形の中から特に重要な動きを抜き出し、体系的にまとめられたものです。
一つひとつの動きは単純に見えますが、初心者にとっては初めて経験する身体の使い方や足運びが多く、思った以上に頭が混乱することがあります。
しかし、この基本十二本には、その後に学ぶ形で繰り返し現れる動きが数多く含まれています。
だからこそ、最初のうちにしっかりと身につけておくことで、形の稽古にもスムーズに入ることができます。
神道夢想流を学ぶ上での最初の壁ではありますが、その先の上達につながる大切な土台でもあります。
ぜひ根気よく取り組んでいただきたいと思います。

6月3日
反復して身につける

どのような技術も、一度や二度の稽古で身につくものではありません。
繰り返し稽古することで、少しずつ身体に染み込み、自分の技となっていきます。
劔和會では、できるだけ効率よく技術を習得できるよう、稽古内容や指導方法に工夫を重ねています。
しかし、最終的に成長の速度を決めるのは、稽古する本人の意識と行動です。
特に初心者の段階では、
- 素直に学ぶこと
- 稽古量を積み重ねること
この二つが上達の大きな鍵になります。
教わったことを素直に受け入れ、繰り返し実践することで、技術は確実に身についていきます。

6月4日
基本の奥深さ

神道夢想流杖術の基本には、非常に奥深い教えが含まれています。
初心者の頃は、まず手順や動きを覚えることに意識が向きます。しかし、稽古を重ねるにつれて、同じ基本の中に新たな発見や気づきがあることに気づかされます。
どれだけ長く稽古を続けても、「まだこんな学びがあったのか」と感じることがあり、それが基本の奥深さでもあります。
また、初心の段階であっても、単に形をなぞるだけではなく、その中にある理合や身体の使い方に少し触れることで、武術の面白さや奥行きを感じることができます。
指導する立場としても、それぞれの段階に応じて、基本の奥深さを伝えられるような稽古を心掛けていきたいと思います。

6月7日
成長を実感できる稽古

劔和會には、これまで武術に触れたことのない方も多く入会されています。
ある会員さんに「稽古のどんなところが楽しいですか?」とお聞きしたところ、「日頃指導されていることが、少しずつ分かってくるのが楽しいです」というお話をしてくださいました。
武術は、一朝一夕で身につくものではありません。
しかし、昨日まで分からなかったことが分かるようになったり、できなかったことができるようになったりする瞬間があります。その変化を自分自身で実感できることは、成長している証でもあります。
また、指導する立場としても、会員の皆さんが成長を実感できる稽古を提供できていることは、とても嬉しいことです。段階によって学ぶ内容は異なりますが、これからも一人ひとりが着実に成長を感じられるような稽古を目指していきたいと思います。

6月10日
丁寧な稽古と気迫のこもった稽古

神道夢想流杖術の稽古では、日頃から動きの注意点を意識しながら、丁寧に稽古することを大切にしています。
丁寧に稽古することで、自分の癖や課題に気づき、技術を正しく身につけることができます。
しかし、その一方で、丁寧さを意識しすぎるあまり、考えることに集中しすぎて身体が十分に動かなくなってしまうこともあります。
武術は頭で考えるだけでは身につきません。
そうした時は、細かなことを気にしすぎず、実際に相手がいることを想定しながら、気迫を込めて動いてみることも大切です。
丁寧に学ぶことと、思い切って動くこと。
この両方を繰り返すことで、技術はより自然なものになっていきます。

6月14日
緊張感のある稽古

神道夢想流杖術では、形の稽古に木刀を使用します。
しかし、木刀だからといって単なる木の棒だと思ってしまうと、本来身につけるべき意識が薄れてしまいます。
太刀は斬る意識を持って扱わなければ、いつの間にか「叩く動き」になってしまいます。また、杖側も相手の武具をただの木刀と捉えてしまうと、本来感じるべき緊張感や間合いを学ぶことができません。
武術においては、何を持っているか以上に、どのような意識で稽古に臨むかが重要です。
本来であれば、木刀であっても真剣を持っているつもりで稽古すべきですが、それを常に意識し続けることは簡単ではありません。
そこで劔和會では、高段者になると時折模造刀を用いた稽古も行っています。
模造刀を手にすると自然と緊張感が生まれます。太刀側は刃筋を意識した斬る動きが求められ、杖側もより真剣な気持ちで相対するようになります。
緊張感は、技術だけでなく間合いや気迫にも大きな影響を与えるものです。

6月17日
ゆっくり丁寧に稽古する

神道夢想流杖術は、形を通して技術を学ぶ武術です。
そのため、まずは形の手順や注意点を正しく身につけることが大切になります。
初心者の頃は、「速く動きたい」「力強く打ちたい」と思うこともありますが、形が正しくできていない状態では、速く動くことも、技を効かせることもできません。
武術の技術は、正しい動きを繰り返すことで少しずつ身体に定着していきます。
特に初心の段階では、速さや力強さを求めるよりも、
- 手順を正確に覚える
- 注意点を意識する
- 丁寧に動く
ことが上達への近道になります。
焦らず土台を作ることで、その後の成長も大きく変わってきます。

6月18日
有段者こそ基本を見直す

神道夢想流杖術の基本や形には、多くの注意点や大切な教えが含まれています。
稽古を重ねることで動きは身についていきますが、一度できるようになったからといって、その状態がずっと維持されるわけではありません。人は慣れてくると、知らず知らずのうちに自分のやりやすい動きへと変化してしまうことがあります。
そのため、有段者であっても定期的に基本へ立ち返り、先生に細かく見てもらうことが大切です。
基本を見直すことで、動きの癖に気づき崩れた部分を修正することができます。
技術は新しいことを覚えるだけで深まるのではなく、基本を繰り返し磨くことでより確かなものになっていきます。
有段者になってからこそ、基本の大切さを改めて感じるものです。

6月21日
先輩が後輩を育て、技は受け継がれる

神道夢想流杖術では、形の稽古で太刀が杖を育てるという考え方があります。
そのため、稽古では上段位者が太刀を持ち、後輩の杖を導きながら技術を伝えていきます。
ただ技を教えるだけではなく、相手が上達できるよう間合いや攻め、受け方を工夫しながら稽古をつけることも、上段位者の大切な役割です。そして、教わった人はやがて成長し、今度は自分が後輩を育てる立場になります。
この積み重ねによって、技術は世代を超えて連綿と受け継がれていきます。
また、稽古を通して先輩への感謝や敬意が育まれ、自分もいつか後輩を育てたいという気持ちが自然と芽生えてきます。技術だけではなく、人を育てる心もまた、神道夢想流が大切にしてきた伝統の一つだと感じています。

6月29日
成長を感じる瞬間

武術の稽古では、姿勢や手順など目に見える動きは比較的理解しやすいものです。
一方で、身体の使い方や力の伝え方といった感覚的な部分は目に見えないため、言葉だけで理解することは簡単ではありません。しかし、その感覚を自分の身体で体現できた瞬間、「こういうことだったのか」と大きな成長を実感することがあります。
劔和會では、こうした感覚を伝える際、一人ひとりの経験も大切にしています。
例えば、これまで取り組んできたスポーツや身体の使い方を参考にしながら、その方にとって理解しやすい表現を用いて指導しています。
感覚は人それぞれ異なります。だからこそ、一人ひとりに合った伝え方を工夫することで、武術の奥深さをより理解しやすくなり、成長も実感しやすくなると考えています。


















