
見学や体験に来られた方から、よくいただく質問があります。
「居合と杖術、どちらから始めるのがおすすめですか?」
劔和會では、入会直後から無外流居合と神道夢想流杖術の両方を同時に学ぶことはできません。
これは、両流派で求められる身体の使い方に違いがあり、初心者のうちから両方を始めると、どちらも中途半端になってしまう可能性があるためです。
そのため、まずはどちらか一方を学び、初段取得後にもう一方の流派を始めていただいています。
とはいえ、初めて武術を学ぶ方にとっては、「どちらが自分に合っているのだろう?」と悩まれることでしょう。
そこで今回は、実際に両方を稽古している会員の声をもとに、それぞれの特徴をご紹介します。
初期費用を抑えたいなら杖術
まず大きな違いの一つが、武具にかかる費用です。稽古着はどちらも2万円前後ですが、武具の費用には差があります。


| 居合刀 | 杖 |
|---|---|
| 4〜5万円程度 | 1万円前後 |
会員の声
Aさん「今まで武術の経験がなかったので、まずはどんなものか知りたいと思い、費用を抑えられる杖術から始めました。」



初めて武術に触れる方にとっては、比較的始めやすいのが杖術の魅力ですね。
初段までの期間は杖術の方が長い傾向
無外流居合は三級から始まり、二級、一級を経て初段へ進みます。
一方、神道夢想流杖術は四級から始まり、学ぶ内容も多いため、初段までにかかる期間は杖術の方が長い傾向があります。
会員の声



週に1回程度の稽古で、杖術は初段になるまで約2年かかりました。その後に始めた居合は、同じペースで約1年半ほどで初段になりました。



じっくり基礎から学びたい方には杖術が向いているかもしれません。
一人で向き合う居合、相手と学ぶ杖術




居合と杖術の最も大きな違いは稽古の形です。
居合は、一人で形を行います。静かな空間の中で、自分自身と向き合いながら稽古を重ねていきます。
一方、杖術は太刀を持つ相手との形が中心です。相手との間合いやタイミングを学びながら技を磨いていきます。
会員の声



子どもの頃からチームスポーツが苦手だったので、一人で稽古する居合に魅力を感じました。実際に居合は自分と向き合う時間が多いですね。ただ、後から杖術を始めたことで、相手との関係性を学び、居合の動きも良くなったと感じています。



剣道をやっていたこともあり、相手と向き合いながら稽古する方が自分には合っていると思い、杖術から始めました。
武士や日本刀への憧れがあるなら居合


「刀を扱ってみたい」「武士の世界に憧れる」そんな方には居合がおすすめです。
帯に刀を差し、刀を抜き、納める。現代ではなかなか体験できない世界に触れることができます。
会員の声



時代小説の『剣客商売』が好きで、秋山親子が学んでいた無外流に興味を持ちました。



刀に対する憧れが入門のきっかけになる方は少なくありません。
体を大きく動かしたいなら杖術


杖術は、手足を大きく使いながら杖を操ります。
初心者の頃は、まず基本の動きを覚えることが大きな課題になります。
会員の声



合気道をやっていたので、大きく体を動かすことには慣れていました。武器を使った技を学びたいと思い、杖術から始めました。



体を大きく使うことが好きな方には杖術の稽古が合うかもしれません。
最後は「やってみたい」で選ぶのが一番
ここまで違いをご紹介してきましたが、どちらが優れているということではありません。
静かな中で刀と向き合いたいなら居合。
相手との間合いや駆け引きを学びたいなら杖術。
そして何より、「刀をやってみたい」「杖を振ってみたい」という気持ちを大切にしていただきたいと思います。
劔和會では、初段取得後にもう一方の流派を学ぶこともできます。
実際に両方を学んでいる会員も多く、それぞれの学びが相乗効果となって技術の向上につながっています。
まずは、自分が最も興味を持った方から始めてみてはいかがでしょうか。
また、一度やってみて合わないなと思ったら変えていただいても結構です。

















