2015年4月11日、播磨國の総社にて、山田畔舟先生より塩崎雅友に「無外眞伝無外流居合兵道」の免許を授与する儀式を行いました。そして、この儀式には、山田先生の師であり、無外流第16代宗家でもある小西御佐一先生が介添人として立ち会ってくださりました。
厳かに執り行われた授与式
会場となった播磨國の総社は、小西先生が日頃より深くご縁のある神社であり、これまでも多くの免許授与式がここで執り行われてきたと伺っております。荘厳な社殿の中で式は神主による祝詞奏上から始まり、神聖な雰囲気の中で進行しました。
続いて、小西先生から無外流の奥伝が伝えられた後、正式に免の巻が塩崎に授与されました。これは単なる形式的な儀式ではなく、長年にわたる修行の積み重ねが認められ、武術の伝統と精神を継承する者としての責任を授かる重要な節目です。
小西御佐一先生について
小西先生は、中川士龍先生の直弟子であり、無外流第16代宗家として知られています。また、無外流のみならず、神道夢想流杖術や空手の継承者でもあり、長年にわたり全国で武術指導に尽力されてきた先生です。
現在も全国の大会や講習会で中心的な役割を果たされており、その姿勢と実力、そして人格は多くの武道家から尊敬を集めています。今回の授与式では、塩崎のために自ら介添人を務めてくださるという大変なご厚意を賜り、劔和會にとっても忘れ得ぬ出来事となりました。
塩崎雅友より
まだまだ修行の途中ではありますが、今回の授与はこれまでの稽古の一つの大きな節目となりました。
小西先生は、居合や杖術の全国大会において理事長としてご活躍されており、まさに雲の上の存在。まさか自分の免許授与式で、介添人を務めていただけるとは夢にも思っていませんでした。
そして懇親の場にて、小西先生から「東京に正しい無外流が残る」とお言葉を頂戴したことは、私にとって何よりも嬉しく、今後の指針となる宝となりました。
劔和會は、正しく無外流を継承し、次の世代へと繋げていく責任を担う存在として、今後も真摯に稽古に励み、学びを深めてまいります。この免許授与式をひとつの契機として、より一層、無外流居合兵道の本質を求め、研鑽を重ねてまいります。